吹田市立西山田小学校は、昭和54年(1979年)に開校し、今年で創立42年目を迎えます。開校時は461名の児童でスタートし、ピーク時には1448名の児童が在籍しましたが、今年度は新1年生名60を含め、全校児409名で、年々減少傾向です。

 本校は、吹田市の中央部の閑静な住宅地にあります。学校の南側は樹木に囲まれてお り、吹田市の天然記念物であるヒメボタルの飛び交う様子も見られる自然が豊かな地域です。毎年5月中旬から6月初旬頃には、他の地域からも多数の方が、ヒメボタルを見に来られます。

 コロナウィルス感染防止対策が緩和されていく中で、単純に以前の活動に戻していくというのではなく、子どもたちの心身の成長のために何ができるのかを考えて、工夫しながら、学校教育を推進していきたいと考えております。

 学校教育目標は引き続き、「考える子・やさしい子・たくましい子」としました。サブテーマとして、~子どもの力を信じて任せていく学校・主語は子ども~を掲げ、教職員が常に子どもが主語となる学校運営を意識し、子どもを信頼し任せていく中で主体性を伸ばしていきたいと考えております。また、次の3点を学校経営の基本方針としています。

  • 基礎基本を大切にし、主体的・対話的・深い学びを実践する子ども。
  • 絆を大切にし、自他の良さを認めるやさしい心の子ども
  • 自ら考え、計画し、行動できるたくましい心のこども

 

 本校の今年度の研究テーマは、教科横断的な学び~スキル表を活用した「書く」「話す・聞く」領域の実践~としました。昨年度、教科横断的に共通して身に付けていく資質・能力 (コンピデンシ―)を国語科の「書く」と「話す・聞く」領域で定義づけました。今年度は、定義づけた資質・能力を意識した授業を実際に展開していく中で研究を深めていくこととしました。

 生活指導上の課題を克服していくために、昨年度に引き続きPBS(Positive Behavior Support;積極的な行動の支援)を推進すると同時に、吹田 GR・EN プロジェクトでのいじめ予防授業に取り組んでいきます。また、1年間に2回心の元気アンケートを行い、本校の生活指導についての検証を行います。

 デジタルシティズンシップ教育の推進のために、i-Padの有効活用をさらに進めるとともに、ご家庭とも連携して子どもたちが良きデジタルの使い手となるように指導していきたいと考えております。

 西山田中学校ブロックの各校園(西山田中学校、山田第三小学校、山田第三幼稚園)とも連携しながら、幼小中一貫教育を推進していきます。また、地域の方々との連携も深めていきたいと考えています。本校では、PTAや地域の多くの方が、児童の登下校の見守りや、草花や作物のお世話、授業の支援等をしていただいています。今後とも、本校教育の充実のため、温かいご支援・ご協力をいただきますようお願いいたします。

令和5年4月3日  校長 鬼頭 孝雄