本日は、本校、吹田市立山田第五小学校の創立30周年記念式典に、
吹田市長 後藤圭二様、吹田市議会議長 奥谷正実様、吹田市教育委員会
教育委員長 谷口学様、教育長 梶谷尚義様をはじめ、国会議員、府議会議員、市議会議員の皆様、地域諸団体の皆様、そして本校の教育にご尽力いただいた歴代校長先生、PTA役員の旧職員の皆様など、多くのご来賓の皆様にご臨席いただき、このように盛大に挙行できますことに心から厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。
さて、児童の皆さん。今日はおめでとうございます。みなさんは、創立30年目に在校することができたラッキーな児童です。本日参加していない1年生から4年生の代表としてだけではなく、今まで30年間山五小で学んできた、すべての子どもたちの代表として参加しているわけです。
先ほどの5年生の呼びかけにもありましたように、私たちの学校は、津志長池の跡地に吹田市の37番目の小学校として、山田第三小学校より分離し、昭和61年(1986年)に開校されました。この30年の間に山五小を卒業された方は1,817名となりました。
皆さんが、今後、この数字を1,900に、2,000に塗り替えていくことになります。
児童の皆さんが「山五小で学んで良かった。この地域に暮らしてよかった。」と思えるように、山五小の先生たちとお家の人や地域の方々とが手を取り合って、情熱と努力を積み重ねて、山五小の歴史を作ってきました。
皆さんが安全に登校できるよう、雨の日も風の日も毎朝、道路横断のポイントに立ってくださったり、暑い日も寒い日も太陽の広場でお世話になったり、町探検や親子スポーツ大会、夏祭りや工作教室、オセロ大会、ゲーム広場などで、発見、感動をたくさん、たくさん与えていただきました。山五小を守り、育て、支えてくださる大勢の人たちの熱い思いに、感謝の気持ちを忘れることなく、山五小の歴史に誇りを持って、これからもしっかり学び続け、山五の未来を創っていってほしいと思います。
もう一つ、皆さんに伝えたいことがあります。皆さんが生まれる少し前、21世紀が始まってから、地球のあちらこちらで、予想をはるかに超える自然災害が起こっています。日本においても、4年前に東日本大震災が甚大な被害をもたらしました。その時に日本中の大人も子どもも、「東日本ガンバレ!」「東北ガンバレ!」とエールを送りました。全国の小学生が、「自分たちも役に立つことがしたい」と寄付を集めたり、千羽鶴を折って、メッセージをつけて届けたり、学校の畑で育てたかぼちゃを送ったり、歌声を録音して届けたりしました。自然の猛威の前で立ちつくすのではなく、助け合いながら、支え合いながら生きていくことが何より自分を生かすことになると学んできました。
自らも輝きながら、誰かにも光を届ける・・・地上の星のような子どもたちがたくさんいました。生きていく中で、辛く苦しいことに何度も出会っていきます。
でも、「一人ではない、仲間がいる!」と思うことで、立ち上がることができます。
乗り越えることができます。乗り越えられなくても、くぐっていくことができます。だから、誰かが困っていると、そのことに気づいて、手をさしのべることができる、やさしい、あたたかい人になってほしいと思います。
さて、ご参会の皆様、去る10月3日のふれあい運動会の際に、創立30周年を記念して子どもたち全員が風船を飛ばしました。
色とりどりの風船は子どもたちの夢と希望を乗せて、大空に向かって飛んでいきました。
2年生の子どもは「この風船はだれに届くのだろう。どこに行くのだろうという気持ちで飛ばしました。」と語ってくれました。
そして、運動会の2日後、3日後、5日後、続々とお便りが届きました。
大阪の交野市から、京都の伏見から、三重県の津市、鈴鹿市から、伊勢湾を越えて愛知県豊橋市からも届きました。
「風船が幸せを運んでくれました。」などと、子どもたちの心がほっこり、あたたかくなるような言葉のプレゼントをいただきました。
創立三十周年記念事業を実施するにあたり、ご尽力、ご協力いただきました林祐子実行委員長様をはじめ、地域諸団体様、保護者の皆様に深く感謝申し上げますとともに、本校教職員一同、山五小がこの三十年間に築き上げてきたことを基盤として、将来をしなやかに、たくましく生き抜く力を育てる学校教育の創造に向けて、地域とともに歩む学校づくりを一層めざしてまいります。
本式典にご臨席いただきました皆様に、末永く本校の教育にご支援、ご指導、ご協力いただきますようお願い申し上げまして、式辞といたします。
平成27年11月14日
吹田市立山田第五小学校 校長 溝口千鶴
|