「みんながみんなでみんなをおもろくする学校」にする

                    校長 佐藤 忍

 令和7(2025)年度が桜満開の中、スタートしました。

 本年度は、

  3年生(第52期生)が137名、

  2年生(第53期生)が141名、

  1年生(第54期生)が157名、

  全校生徒は435名 となりました。

 クラス数は各学年とも4学級、支援学級5学級、

 合計17学級で1年間を過ごすこととなります。

 

 本校の教育目標は、

  1 自主・自立の精神を養い協力実践する生徒の育成

  2 豊かな心を持ち、身体的・社会的に健康な生徒の育成

  3 基礎的な学力を身につけ、勤労を尊び、創造性豊かな生徒の育成  です。

 

 この教育目標を元に、今年度は、昨年度の学校全体の目標である

 「みんなが みんなで みんなをおもろくする学校」から、

 「『みんなが みんなで みんなをおもろくする学校』にする」としました。

 

 違いは「する」です。

 昨年度は「みんなが みんなで みんなをおもろくする学校」という

 漠然としたイメージの中で教職員や生徒の皆さんが、

 様々な取り組みを行ってくれていました。

 しかし、今年度は、

 「『みんなが みんなで みんなをおもろくする学校』にする」ために

 具体的に行動してもらおうと考え、「する」をつけました。

 

 始業式で生徒の皆さんには話しましたが、

 「考える」だけだったり、「思いがある」だけでは、

 気持ちは見えません。ましてや「何もしない」は言わずもがな。

 だから、今年度、行動に表して、

 嫌でも、なんでも「する」ことをお願いしました。

 あいさつや、学習、掃除や友達づくり、

 クラスづくりや学年づくり、部活動での活動など、

 とにかく「『みんなが みんなで みんなをおもろくする学校』にする」

 ための「する」をぜひ見せてほしいです。

 ただし、まちがえないでほしいのが、

 けっして、自分だけが「おもろく」ではなく、

 「みんなが」「みんなで」「みんなを」であること、

 さあ、みんな、何をする?!

 

 もう一つ、今年度考えていてほしいことが

 入学式の時、1年生に話をしましたが、中学校は「大変」だということです。

   

 授業、友達や仲間同士の関係、家族の関係、成長の段階での課題などなど

 様々に「大変」なことが起こります。

 ただ、漢字を見ると「大変」は「大きく変わる」と書きます。

 「大変」なことが起こると、

 しんどい思いや不安な思いを抱え、苦しい気持ちにもなったりします。

 しかし、その「大変」を乗り越えた時、

 人は「大きく変わる」ことができます。

  

 教職員は、3年後に皆さんを「大きく変え」て成長させたいと思い、

 日々の学校生活で皆さんと話し、支援し、指導していきます。

 ぜひ、「大変」を乗り越えて、成長して

 大きく変わって、中学校を卒業していきましょう!

 

 最後に、保護者の皆様へ

 入学式にお話しさせていただきましたが、

 教職員一同、生徒を成長させたいという目標は

 保護者の皆様と同じくしていると思います。

 そして、その思いを実現させようと

 日々、研鑽を重ね、反省し、修正し、アップデートを繰り返し、

 悩み、考えて子どもたちと接する毎日です。

 

 お子様への教育活動も、それぞれ教職員の個性や、

 個々の方法、思いも加えながら進めてまいりますが、

 そこには経験や知識をはじめ、いろいろな差異が生まれます。

 当然、保護者の皆様とのお考えとも違いが生まれてくるはずです。

 だからこそ、私が赴任してから、教職員には、常に、

 「対話」を心がけてほしいと伝えてきました。

   

 「対話」とは、お互いの意味と考え方の違いを確認し、

 理解しあった上で課題に向き合うこと。

 自分の行動や発言の根源にある感情や考え方、

 価値観などについて掘り下げて語ることです。 

   

 それぞれの思いや考えを

 子どもたちが大きく変わって成長する中学校の間に

 少しでも近づけて、より大きな力で、

 一緒に古中生を成長させていけたらと願うばかりです。

   

 今年度もどうかよろしくお願いいたします。